部屋の温度について・冬編
冬は酸欠と肌の紅潮との戦い
冬の制作現場はエアコン運転にプラスして、ポーズ台の近くに電気ヒーターや石油ストーブが設置されています
石油ストーブの上には水を注いだヤカンやたらいが置いてあったりして、白い湯気がのぼり、しゅんしゅんしゅん…と音を立てている様子は風情があるものです
が、石油ストーブとは酸素を消費して熱を発しているものなのですね
お隣にいる石油ストーブくんと私、酸素の取り合いです
ポーズ中ずっと動かずにいるため、血行が悪くなっている私が大抵負けます
電気ヒーターはそんなことがないので便利ですが、近距離で暖められているとその部分だけ肌が赤くなります(これは石油ストーブにも言えます)
よく先生が「肌の色もたくさんあります。陰の部分、光が当たっている部分、赤みがかっている部分、青みが強い部分…モデルさんをよく見てしっかり表現しましょう」なんてことをおっしゃっているのを聞くのですが、すみません、全く参考にならないほど局所的に赤くなります
(私は色白なので、色ムラが目立つ方なのかもしれません)
赤くなった部分がヒリヒリ痒くなるときもあるので厄介です
肌が赤くならず寒くならず、の距離を求めて、休み時間ごとにせっせと暖房器具を移動したり強弱設定を調整します
以前ホットカーペットの上で寝ポーズをしていたときのことです
タイマーが鳴り、「暖かくてしやわせ~」と思いながら起き上がると…
ホットカーペットの電熱線の間隔そのまま、脚にピンク色の縞模様ができていたことがありました
はい、けっこう恥ずかしいです
高さ80cmのポーズ台の上の景色
冬の時期、腰の下くらいまである台の上で立ちポーズをしたことがあります
ダイニングテーブルより少し高い所に立つ感じです、けっこう高いですね
そこで腰をひねった立ち姿を20分×6回
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まります
だんだん、私の頭周りはもわもわとした熱気に包まれていきます
く、空気が薄い…
息がしづらい…
すみません、換気してくださーい!
「そこにポーズ台(山)があるから登るのだ、登った者にしか見えない景色があるのだ」とはよく(?)言いますが…
高さ1mもいかない状態でこれです
登山家の方を本気で尊敬しました
暑い/寒いと思ったらすぐに申し出る
異常に鳥肌が立つ、汗が止まらない、息苦しい、目眩がする…
部屋の温度に関する身体の不調は我慢していても治りません
ポーズ中にモデルが声を出すことって滅多にないのですが、温度調整についてはすぐにお願いするようにしています
だって80cmのポーズ台からモデルが倒れてきたら…
大変ですよ、安全第一です